子供に多い熱性けいれん

熱性けいれんとは、38度以上の高熱がでたときに生じるけいれんのことで、6歳未満の子どもに多いのが特徴です。
風邪などで体温が急上昇したときに突如全身がガタガタと小刻みに震えだし、そのまま白目を剥いて意識を失うというのが一般的な症状です。

その症状からてんかん発作と間違えがちですが、熱性けいれんは発症する前にまず頭痛や微熱などの前兆症状が生じます。
乳児は頭痛の前兆症状が起きても自分で訴えられませんが、頭痛になると元気がなくなってグズったり、微熱がでると呆然と一点を見つめていたりするので、こうした前兆を見逃さずに気になったときには体温を確認することが大切です。

熱性けいれんは、10分以内に震えが止まって意識を取り戻し、その後は熱があっても呼吸は安定してくることが多いので、けいれんが起こっても焦らずにすぐに子どもの衣服をゆるめて楽にしてあげるとともに、嘔吐したものが気管を塞がないように顔を横に向けて様子を見ましょう。

熱性けいれんは全体の5%以上の子どもが経験しますが、再発してけいれんを繰り返すのはそのうちの3分の1です。
熱性けいれんを繰り返していると、ごくまれに後に脳に後遺症が生じて熱を伴わないてんかんに移行し、てんかん発作が頻繁に起こる場合もあるので、けいれんが10分以上持続する場合や2回目のけいれんが起こった場合には、速やかに小児科を受診して予防措置を講じる必要があります。

熱性けいれんの予防では、多くの場合てんかん発作を抑えるテグレトールが処方されますが、テグレトールには副作用の懸念もあるので、脳の画像診断や脳波検査、血液検査などを実施した上で必要な場合のみ処方されます。
ただし、熱性けいれんの原因は十分に解明されていないので、テグレトールで100%けいれんを抑えられるわけではありません。
テグレトールが効かない場合には、他の抗てんかん薬を試しながら様子を見ることになります。